ビジネス・リーダーの大半は、きわめて楽観的であり、自分の能力やプロジェクトを過大評価するのが常である。 何もかもコントロールできると錯覚しているがゆえ、制御不能な出来事の起こる可能性を無視してしまうばかりか、利益を多めに、費用は少なめに見積もってしまう。 これは過ぎた楽観主義による危険な傾向といえよう。このような思考様式は「内向的視野」の産物といえる。 しかし、「外向的視野」こそ有効であり、必要である。 すなわち、自らの経営資源、スキルや能力から演繹してバラ色の非現実的な予測を立てるのではなく、自社のみならず他社の事例を収集し、帰納的に分析し、現実的な予測を導き出し、リスクを最小化すべきである。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：12ページ

サイズ：A4

商品番号：DHBL-HB200312-002

登録日：2004/2/23

発行号：2003年12月

著者名：ダン・ロバロ　ニューサウスウェールズ大学オーストラリア経営大学院　上級講師　　ダニエル・カーネマン　プリンストン大学　教授