取締役の仕事は、ＣＥＯをはじめ、経営陣を取り締まることだ。 それは単に法を守らせたり、規律を求めたりするにとどまらず、やはり、優れた業績を持続させるよう、彼らを支援することだ。 そのためには、時には厳しい諫言や進言もあえて必要だろう。 しかし、多くの取締役会は「事後報告」の場となり、経営陣の意思決定や財務報告を追認するに終始している。 これでは、いくら法律で牽制しても、効果のほどは見えている。 取締役自身もあらためて自覚すべきだが、一方の経営陣も優れた取締役会の存在がいかに心強く、また有益であるかを いま一度考え直す必要があるだろう。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：12ページ

サイズ：A4

商品番号：DHBL-HB200408-008

登録日：2004/7/28

発行号：2004年8月

著者名：デイビッド・Ａ・ナドラー　マーサー・デルタ 会長