アメリカの医療制度は、すでに何度も改革がなされているが、それでもまだ高額な医療費など、さまざまな問題を抱えている。 この現状には、アメリカの経営学者たちも憂慮しており、クレイトン・クリステンセンらも医療制度について提言している。 ポーターは以前から医療システムの抜本的改革を訴える一人であり「歪んだ競争が、質の低下とコストの上昇をもたらしている」と分析する。 他業界同様、医療分野にも健全な競争原理を導入すれば、質の高い医療サービスを低価格で享受できるようになると主張する。 いかに競争原理を導入し、最終受益者の価値を向上させるか。制度上の違いはあれ、日本も医療システムの非効率を抱えており、本稿の考察はきわめて重要な示唆に富んでいる。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：17ページ

サイズ：A4

商品番号：DHBL-HB200409-010

登録日：2004/8/27

発行号：2004年9月

著者名：マイケル・E・ポーター　ハーバード大学 教授　　エリザベス・オルムステッド・タイスバーグ　バージニア大学ダーデン・ビジネススクール 准教授