MBAが「マクナマラの使徒たち」と批判されて30年近くが経つ。 そのような反省もすっかり忘れ去られ、むしろその人気は高まっていった。 何しろ、現在の第43代アメリカ大統領もハーバード・ビジネススクールの卒業生だ。 ビジネススクール熱は、日欧米のみならず、中国、インド、東南アジア、南米、いまやロシアにまで広がっており、MBAは必須アイテムの一つになりつつある。 ところが、ここ数年、いやもう10年以上も前から、懐疑と批判が起こっている。 ビジネス・プロフェッショナルを育成するという本来の使命を見失い、知らぬ間に象牙の塔と化し、ビジネスの現実から大きく乖離していると。実は、みんな気づいていた。しかし、言うだけ野暮というもので、黙っていた。しかし、ウォーレン・ベニスらはついに見かねて、ドン・キホーテの役を買って出た。
本稿は、ビジネススクール関係者、さらには経営学者には耳の痛いものだが、ビジネスマンの多くが面と向かって言いたかったことをまさに代弁している。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：13ページ

サイズ：A4

商品番号：DHBL-HB200509-008

登録日：2005/9/7

発行号：2005年9月

著者名：ウォーレン・G・ベニス　南カリフォルニア大学 マーシャル･スクール･オブ･ビジネス 特別教授　　ジェームズ・オトゥール　南カリフォルニア大学 研究教授