CEOの業務執行を監督する取締役会のなかでとりわけ監査委員会はその責を負っているはずだ。ところが、アメリカにおける会計学の泰斗、シカゴ大学経営大学院のローマンL.ワイル教授は、現実の監査委員会のメンバーたちの能力では、その重責を担うにはいささか心もとないと、指摘する。内部統制に関して、アメリカの規制当局は事実上、監査委員会の財務会計能力に問題がある企業の内部統制に対して、不適正の監査意見を下すよう外部監査人に求めている。SOX法コンプライアンスに取り組むうえでこれまで、見過ごされてきた監査委員会の財務会計能力の向上はなおざりにできなくなっている。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：12ページ

サイズ：A4

商品番号：DHBL-HB200510-006

登録日：2005/10/6

発行号：2005年10月

著者名：ローマン・L・ワイル　シカゴ大学経営大学院　教授