「弁証法」の可能性
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「弁証法」という言葉は古代ギリシャ哲学に初めて登場し、それは他人と議論する技術、また事象の対立という意味で使われていた。ソクラテスの問答法は、弁証法的に真理に迫るやり方といえるだろう。とはいえ弁証法と聞いて、真っ先に連想するのはヘーゲルではなかろうか。学生時代、その著作の難解さに手を焼いたという向きも少なくないのではないか。本稿は、フランスでヘーゲルを研究する哲学者、カトリーヌ・マラブー博士に弁証法をめぐるいくつかの質問を投げかけ、それをまとめたものである。彼女は「可塑性」(プラスティシナ)という概念からヘーゲル哲学を読み解く。そして、これをニューロ・サイエンスやグローバル経済にも広げ、弁証法という思考のさまざまな側面を見せてくれる。
【書誌情報】
※印刷は全てモノクロ印刷となります。
ページ数:13ページ
サイズ:A4
商品番号:DHBL-HB200704-005
登録日:2007/3/30
発行号:2007年4月
著者名:カトリーヌ・マラブー パリ第10大学 哲学部 教授