昨今の企業不祥事、とりわけ隠ぺいや偽装といった行為が生じるのは、その組織が「シングル・ループ学習」にどっぷり浸かっているからだ。もし「ダブル・ループ学習」の組織であれば、少なくともミスは怒っても、隠ぺいや偽装などに発展することはなかったであろう。 本稿は、1977年に発表されたものだが、これまだ未翻訳であった。我々は無意識のうちに、自分勝手な論理でみずからを制約してしまう。その結果、第三者や社会の声が聞こえなくなり、保身に走り、ついには悪い情報を隠したり、改ざんしたりして、組織を危機にさらす。いかにシングル・ループ学習を改め、ダブル・ループ学習へと転換するか。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：14ページ

サイズ：A4

商品番号：DHBL-HB200704-007

登録日：2007/3/30

発行号：2007年4月

著者名：クリス・アージリス　ハーバード大学 名誉教授