【1978年度マッキンゼー賞受賞論文】東洋的思考のすすめ
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ボトムアップ・コミュニケーション、コンセンサス経営など、日本企業の組織行動はアメリカ企業と大きく異なるといわれているが、筆者の調査によると、これらはむしろ共通点であり、顕著な違いは、あいまいさを尊重する、時には婉曲に時には単刀直入に指摘する、表と裏を使い分ける、試行錯誤しながら漸進的に取り組むことなどにあるという。アメリカ企業では、白黒をはっきりつける二元論的な傾向が一般的だが、日本企業は、部分と全体の関係性を大切にし、ホリスティックに考える。ほとんどの科学分野が、脱二元論・非線形の境地に達しているにもかかわらず、経済学や経営学はいまだ線形な論理合理主義が主流になっている。20世紀に体系化されたマネジメントの知に限界が訪れている現在、日本企業の経営慣行を再考することで、その再発明につながるかもしれない。なお本稿は、DHB1978年8月号に翻訳掲載された「“禅” からみた効果的マネジメントの条件」の新訳である。
【書誌情報】
※印刷は全てモノクロ印刷となります。
ページ数:14ページ
サイズ:A4
商品番号:DHBL-HB201003-013
登録日:2010/3/25
発行号:2010年3月
著者名:リチャード・ターナー・パスカル 元 スタンフォード大学経営大学院 教授