課題を設定し、そのための戦略を遂行するうえで重要な役割を果たすのが、実は「権力」である。課題達成までのさまざまな困難を乗り越えるには、リーダーシップや感情的知性よりも、権力を操る能力を身につけたほうがよい。権力には悪いイメージがつきまとうが、デイビッド・マクレランドとデイビッド・バーナムの調査でも、最も成功するのは権力動機を持つマネジャーであった。本稿では、まず権力に対する嫌悪感を和らげ、それを受け入れてみることを勧める。さらに、権力をどう行使するのか、「資源を分配する」「アメとムチで行動を司る」「多方向に働きかける」「先手を打つ」「敵を取り込む」「ライバルを排除する」「不要な闘いを避ける」「親密に接する」など11の基本形というべきやり方を解説する。現実を見れば、権力なくして、戦略的な計画の達成はままならないということはわかるだろう。権力の原則を理解し、それを躊躇なく利用することが大切なのである。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：16ページ

サイズ：A4

商品番号：DHBL-HB201011-001

登録日：2010/10/27

発行号：2010年12月

著者名：ジェフリー・フェッファー　スタンフォード経営大学院 教授