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グーグル:上場しても「らしさ」を失わない

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2004年、グーグルが上場予定であることを発表すると、メディアのほとんどは、上場すれば会社は変貌し、グーグルらしさを失うと報道した。自社株の持ち分によって、「持つ者」と「持たざる者」とが仲間割れし、才能ある人材は株を売却してグーグルを辞めるだろうとも予想した。また、上場企業らしい体裁を整えれば、切れ味が鈍るだろうという批判が大半だった。だが、グーグルは変わらなかった。基本的に当時と同じ経営陣が、非上場企業だった頃と同じ価値観に基づいて、グーグルを経営している。同社CEOのエリック・シュミットによれば、自分たちの価値観を貫くことができた理由の一つは、慣例にとらわれない上場手法を選んだことにあるという。同社はより透明でオープンな手法を求めた。大手機関投資家だけではなく、グーグル・ユーザーにもIPO(新規株式公開)への参加機会を与えたかったのだ。その結果、ダッチ・オークション方式のIPOの仕組みを構築し、それを決行した。本稿では、その一部始終を振り返る。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数:10ページ

サイズ:A4

商品番号:DHBL-HB201102-003

登録日:2011/1/28

発行号:2011年2月

著者名:エリック・シュミット グーグル 会長兼CEO

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