[新訳] 環境、イノベーション、競争優位
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環境規制は競争力を阻害すると考えられているが、適切に設計された環境基準であれば、製品の総コストを下げたり、その価値を高めたりするイノベーションが促される。企業はそのようなイノベーションを通じて、原材料やエネルギー、労働力など、さまざまなインプット(投入物)をより生産的に活用し、その結果環境負荷を減少させるコストを相殺し、行き詰まった状況に終止符が打てるのだ。この「資源生産性」が向上すれば、企業競争力は高まる。好例はオランダの花卉業界である。狭い土地と恵まれない気候という生花栽培には不向きな条件でありながら、バリューチェーンの徹底的なイノベーションにより、環境に配慮したクローズド・ループ・システムを構築した。環境と資源生産性、イノベーション、そして競争力との関係を論じた本稿は、環境保護と競争力を両立させる方策を示している。本稿(邦訳)の初出は『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス』1996年 9月号で、再掲載に当たって改題ならびに新訳を施した。
【書誌情報】
※印刷は全てモノクロ印刷となります。
ページ数:21ページ
サイズ:A4
商品番号:DHBL-HB201106-006
登録日:2011/5/23
発行号:2011年6月
著者名:マイケル・E・ポーター ハーバード大学 ユニバーシティ・プロフェッサー クラース・ファン・デル・リンデ 元ザンクトガレン大学 インターナショナル・マネジメント・ リサーチ・インスティテュート 研究員