今日の企業にはジェンダーや気候、人種差別といった社会問題に、真摯に対応することが求められている。ただし、お題目だけで行動が伴わなければ「流行に飛びついただけ」と見なされたり、社会的保守派から「従来の価値観を破壊する」として不買運動を起こされたりする。そうした反発への対応を誤れば、事態はさらに悪化し、対立が政治化してしまうおそれさえある。このような事態に対処するには、さまざまなステークホルダーの懸念と期待を理解し、自社の立場を明確にしたうえで、行動することが欠かせない。本稿では、最新のグローバル調査の結果から、企業のステークホルダーマネジメントに何が欠けているかを浮き彫りにしたうえで、社会問題に対する関与に必要な指針を示し、政治化を管理するための4つの戦略を論じる。

【書誌情報】

※印刷は全てモノクロ印刷となります。

ページ数：16ページ

サイズ：A4

登録日：2024/8/26

発行号：2024年9月

著者名：デイビッド M. バーソフ　エデルマン・トラスト・インスティテュート リサーチ責任者　　サンドラ J. サッチャー　ハーバード・ビジネス・スクール 教授　　ピーター・トゥファーノ　ハーバード・ビジネス・スクール 教授