リーマン・ショックを契機として世界は転換期を迎えた。欧米経済の停滞が続き、代わって新興国が大きく台頭し、グローバリゼーションは加速した。また一方で、持続可能性やCSR(企業の社会的責任)への関心が高まり、ビジネスをめぐる価値観も変化しつつあるといえるだろう。このように経済も社会も混沌としている状況では、先を見通すことはますます困難になりつつある。ピーター・ドラッカーは、社会の生態を観察し、そこから迫り来る新たな現実を示してくれた。我々も、現在の変化の萌芽を感知することでその本質を理解し、対策を講じられるかもしれない。本特集では、マネジメント、経済、科学など、さまざまな分野における変化やトレンドを紹介し、その未来を考える。
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